質素な生活

私は、正社員ながら従業員が10人もいない様な零細企業で働いているので、毎月貰える給料は薄給です。

そのため、たびたび金欠状態となるのですが、できるだけ金融機関や他の人から借金をしてお金は借りないようにしています。 少ない給料で毎月やりくりするのもすっかりと慣れているため、貧しさはあまり苦ではありません。

傍から私の事を見ると安っぽいスーツだし、普段腕に着けている時計も安物なので、お金に苦労してそうと思われているかもしれません。 ですが、自分としては今の生活が当たり前となっていて、自分自身では生活が貧しいとは感じていません。

借金をする場合は慎重に

私の学生の頃の友人で、出版関係の仕事で起業をした人がいます。

当時は、高度経済成長の時代で、日本経済は拡大を続けており、起業しやすい環境が整っていました。 その友人は会社経営でかなりの資産を築いたのですが、最終的にはサラリーマン金融に手を出してしまいました。 借金返済のために会社のお金にまで手を付けてしまったため、最終的には無一文となり、仕事も廃業せざる負えなくなりました。

今は、貸金業の法律が整備をされていて、貸付金利の上限値はその当時と比較すると大幅に低金利となっています。 ですが、当時は、その様な上限金利の法律もなく貸付金利の設定は野放し状態でした。 そのため、サラリーマン金融では実質年率で100%を超えるような貸金業者がごく一般的だったのです。

今では、あまり聞かれなくなりましたが、当時はサラ金地獄という言葉もありました。 高金利であったため借金がさらに借金を作りだし、毎月の収入の全額を返済に充てたとしても借金が減らないという事が起こり得ました。

廃業をした友達のパターンもまさに借金返済地獄のパターンです。 毎月借金の返済をしても、利息支払い分程度にしかならず、いつまで経っても完済しない状態となっていたようです。

よく他人の振り見て我がふり直せと言われますが、自分もサラ金でのキャッシングには慎重になる様になりました。 今は、サラ金というマイナスイメージを払拭するためにサラ金と言う言葉は使われなくなり、代わりにカードローンや消費者金融という言葉が使われています。

今は、貸付金利に関しても上限値が法で整備されたので、お金はずいぶんと借りやすくなりました。 でも、私自身はできるだけ借金をしたくないという気持ちは今でも変わっていません。 この気持ちを持っている限りは、借金返済で苦労すると言ったことは起こらないと考えています。